外道です。
たまにですが出身地に帰省しておりまして、今回も行って参りました。墓参りやらお彼岸やらで仕方なくです。
帰省したついでに昔住んでいた場所周辺を確認して参りました。
記憶喪失のため、現地確認が必要なのです。
「自分が小さい頃に楽しく遊んでいた田んぼがもう存在せず、住宅街になっている。これは事実ですか?」→「はい」
と数十年前に理解しておりますが、改めて見るとどこか納得出来ておりません。どうも嘘くさいんですよ。
家を建てて住んでいる人には悪いですが、「ここは田んぼじゃなかったかな?」「え、ひょっとして住んでるんですか? 私に断りもなく」と未だに疑いを持っています。
行ったことがある店がなかったり、知っている病院などが空きビルになっていたりするのは当事者にとっては事実でしょうが、時間を隔てて確認した筆者にとってはやや非現実的な風景なのです。(あくまでも主観です)
空襲や災害で地域ごと建物ごと消し飛んだわけではありませんが、にわかに信じがたいのです。
しかしながら、「一部の建物」「石で出来た側溝の蓋」「側溝の蓋の間に一定間隔で嵌められた謎の鉄格子」「電柱」等は変わらず健在で記憶とも一致しました。

逆に言うと、そういった物しか事実確認できるものが残っていないわけです。知っていた人は散り散りになり、もうそこには住んでおりませんから。
結果、自分が認識している空間と同定できず、まるで長い夢をみていたかのようです。タヌキに化かされているような気分です。
映画のセットじゃないんだぞコノヤロー!
すると、田んぼで遊んでいたという記憶すらあやふやなものに思えてきます。脳みそ君が騙された感が凄いです。なんでこうなるのか不思議でしょうがありません。
そして残るのはただ虚しい気分です。
被害者の カエル、バッタ、トンボ、ミミズ、カタツムリ の皆さんには大変ご迷惑をお掛けしました、深くお詫びを申し上げます。
ってやっぱ田んぼで遊んでたんじゃねえか!
関連する記憶が残っていたため、正気を保つことができました。
ひとまず大丈夫そうです。あとは図書館に行き昔のハローページやゼンリン住宅地図を確認すれば、記憶をかなり復元できるでしょう。
→ 後日、調査をした結果いろいろ思い出せました。
完