さて、過去に所持していたシンセサイザーを供養

外道です。
バンドネオン 10年目にしてマンネリしたため、別の楽しみを探していたところトルコやギリシャの弦楽器 Saz (Baglama) に興味が出てしまいました。minimoogみたいな音色で良いです、これ。

Sala Muzik – Saz Turkish String Instrument
ここで買うかは未定ですが商品ラインナップです。
どれにしようか悩み中です。露助と浮助の皆さんには申し訳ありませんが、戦いには興味ありません。こちとら少しでもワクワクする時間の過ごし方をしたいので。

ただ、またしても楽器の趣味なので自分の中で80点くらいの理解度に達した場合には飽きる可能性が高いです。

「同じことを繰り返して何になるというのか」
と少しは反省しているので、やるかやらないかは検討中です。

しかし、気の向くままに別ジャンルから知見を得ることは悪い事ではありません。何かに飽きることは己の成長でもあります。

バンドネオンの経験がどこかで活きるかどうかは不明です。
どこかで点と点が繋がって役に立ったり、おもしろいことになる可能性はあります。

筆者はバンドネオンの前には電子楽器(シンセサイザー)を衝動買いして遊んで、オシロスコープで波形を観察して、飽きたら売却する等を約 8年繰り返していたため散財がひどかったです。しかも、ダメダメな曲を大量生産して楽しんでおりました。

David Borden率いるMother Mallard’s Portable Masterpiece Co.やら、
Klaus Schulzeなどを聞きまくっていたので、とにかくアナログシンセにあこがれていたんですね。仕方なし!

とにかくミニマルミュージック!David 氏お元気でしょうか。
1人でTangerine Dreamを続行している作風ですお元気でしょうか。



しかし、満足いくまで電子楽器に触れることができたのでこの時期は非常に楽しかったです。飽きるまでいじったので悔いはありません。


良い機会なので「自戒」の意味で機材を列挙しておきます。
断捨離済のため現在手元にはほぼありません。基本的にコレクターではないため潔く片付ける姿勢です。あとは機能だけでなく取引相場の変動も結構面白いです。

ちなみに筆者は配線が露出した状態やハンダ付けの作業をやたら憎んでいたせいかモジュラーシンセや自作シンセには全くハマりませんでした。ハンダ付けとか臭いじゃないですかアレ。

ここから機材についていろいろ書きますが、
キリがないので思い入れのあるもののみ列挙としておきます。

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Roland MC-307 Groove Box
https://www.snrec.jp/entry/productreview/2000/06/1037
マルチティンバー音源です。音色は JX-305と同じようです。筆者は学生の頃これを 75,000円で新品購入し、DJのオマケネタとして使用を試みた時期もありましたが、音色が低品質な上、打ち込みのしにくさが凄いです。しかもリアルタイムでの使用を想定されているにも関わらず、いろんな操作を行うと演奏中に音が途切れたり、強制終了したりします。しかし、入門用としてシンセ遊びをするには非常にコスパが良かったです。中古で安い時に仕入れて最終的には 3台所持していました。

ちゃんと使うと良い音出るんですね!



Roland TR-606
お手軽なドラムマシンです。2000年頃に中古で10,000円くらいで仕入れましたが、2022年現在では 40,000~50,000円するようです。Behringerは安いクローン品売ってます。


Roland TR-707
ドラムマシンです。シーケンスが液晶で確認できたり、フェーダーで各パートの音量を調整できます。かっこいい機材です。2000年頃に中古で3,000円くらいで仕入れましたが、2022年現在では 40,000~60,000円するようです。筆者は808と909には手を出しませんでした。727はラテン仕様だった気がします。


Roland JUNO-106
https://www.proun.net/gallery/roland_juno106.html
アナログ同時発音6音のポリシンセです。DCOなので安定感があります。ファミコンのような音はたいてい出せます。音は薄めで筆者としては物足りませんでした。本当は Jupiter系が欲しかったです。ちなみにすべてのJUNO-106はチップに爆弾を抱えています。みんな修理して大事に使っているのだと思います。確かJUNO-106は安くたたき売られて 30,000円くらいだった気がしますが、え、2022年現在 120,000円くらいするんですか? 驚きです。


AKAI S3000XL
有名なサンプラーです。音を電気信号に変えたのち、その波形を好きな長さに編集したり、16bitのWAV形式でフロッピーディスクに記録できます。別売りのエフェクトボードがないとエフェクトがかけられません。残念ながら今では同じことが小さい機材でできてしまいますが、今考えるとかなり凄い機材だと思います。天才の仕事です。

Roland MT-32 MULTI TIMBRE LA SOUND MODULE
https://piano.tyonmage.com/roland/mt-32.html
https://kblovers.jp/gakki/451-roland-mt-32/

マニュアル
http://lib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1809744/MT-32_j2.pdf

デジタルシンセサイザーD-50直系のLA音源(Linear Arithmetec)です。PC98あたりのゲームや作曲ソフト「ミュージくん」で使われていた音源モジュールです。マルチティンバーで使用可能です。PG-10 とか PG-1000があれば音色のエディットが可能です。D-50より濁った感じの音色で独特の味わいがあります。音色が好きで最終的に 3台所持しておりました。2000年頃は中古で投げ売り 1,000~5,000円の世界でしたが2022年現在は 20,000~30,000円で取引されているようです。

今聞いてもかなり味のある音色です

YAMAHA QY8
https://jp.yamaha.com/products/music_production/music_sequencers/qy8/index.html
携帯ゲーム機のような外観のシーケンサーです。内蔵音源有り。画面が小さいので自分が何をやっているのか分からなくなってきます。電車内でチクチクいじっていた時期もありましたが、割と早めに挫折しました。多少の楽譜の知識がある現在の筆者が触っても使いこなすのは厳しいと思います。

YAMAHA QX3
https://jp.yamaha.com/products/music_production/music_sequencers/qx3/index.html
サイバーでかっこいいハードウェアシーケンサーです。DTMのピアノロールがとにかく嫌でチャレンジしました。紙に書いたものを打ち込みするのですが間違えるとえらいことになります。プロはこれを超高速で入力していたそうです。現在、FDDエミュレーター等もありますので一部のプロの間ではまだ現役なのだと思われます。玄人っぽい機材です。私は割と早めに挫折しましたが、とにかく見た目が最高でした。部屋に置いておけばモテるかも!

Doepfer MAQ 16/3 Analog step-sequencer
https://www.soundonsound.com/reviews/doepfer-maq163
http://doepfer.de/pdf/maq_man.pdf
アナログライクな操作性のMIDIシーケンサーです。無粋なメロディを簡単に大量に生成することができます。先述したマルチティンバー音源達との相性が良く非常に楽しめる機材でした。筆者はリアルタイム演奏で仲間内でライブを行ったことがありますが、そのような使い方はやめておいた方が良いです。ツマミの微調整が難しいんですよ。よくよく考えたらシンセサイザー奏者の殆どがミニマルシーケンスしながらフィルタいじったりする程度です。お金かけてる割にはなんだかなあという感じで申し訳。ツマミマニアにはたまりません。


MOOG Minimoog Model D
http://www.korg-kid.com/moog/product-details/minimoog-model-d/
定番です。教育用に 1家に1台あっても良いと思います。
え、今はKORGが新品を輸入販売しているんですか? 今はビンテージ品買わなくても良いみたいです。ドキドキしながらこれの前期型をFive Gに買いに行ったのを思い出します。現在はアプリもありますし、Behringerが安いクローン品売ってます、しかもポリ版も有。


Roland SH-101
https://www.proun.net/gallery/roland_sh101.html
こちらも定番のアナログモノシンセ。操作が簡単で初心者向け、持ち運びにも便利です。ギラっとした音が出ます。発振も楽しいです。MC-202と同じ音源です。これもBehringerが安いクローン品売ってます。日本の製品なのになぜクローン品生産で日本が遅れをとっているのか!それはお察しください。

Roland EF-303
TB-303のような音色が出せそうな名前ですが出せません。それでも多少はピキピキ鳴らすことはできます。フェーダー部分がシーケンサーになりなかなか面白いです。なぜか打楽器音を鳴らすモードもあります。この頃のRolandはかなり攻めてました。



Roland SH-32
アナログ風デジタルシンセ、安物です。音色立ち上がり遅めでイマイチです。フィルターにキレなどはありません。安い機材は共通の部品でも使用しているのでしょうか。アルペジエイターや内蔵エフェクトの種類はやたらと多いです。フワフワしたPad系の音色向き機種です。ユニゾンモードで全ての音を重ねると暴力的な音色になりますがノイズが増すだけで太い音とは言えません。1つのキーに任意のオリジナルコードをセットして鳴らせる機能があり、実用性はさておきなかなか面白いです。名機かどうかは不明です。


KORG KARMA
https://komuro-synthesizers.com/korg/karma/
2001年の赤い外観のデジタルシンセサイザーです。自動でフレーズを生成するという謳い文句のアルペジエイター作成機能が独特で、今買っても結構面白いと思います。小室哲哉 氏も愛用されていたようです。当時音源がどのKORG製品も共通のもので面白味はありません。今聞くと音色はしょぼいと思います。しかし、見た目がかっこいいのでセーフです。一部の J-popの人みたいに音流して弾いてるふりすればモテモテ間違いなしです。


YAMAHA SS-30
https://kblovers.jp/gakki/317-yamaha-ss-30/
https://blog.ap.teacup.com/senmoji-b/53.html
木目調の70年代のストリングスキーボードです。バイオリン、ビオラ、チェロのような音が出ます。ARPのソリーナと比較されます。音色が上品で好みでした。20kgと非常に重いです。筋トレには良さそうです。YAMAHAはこれをミニ鍵盤で出してくれないでしょうか。いえいえデジタル回路では音色の再現が厳しいと思われます。筆者は鍵盤をロクに引けませんがこの機材を手放したことを非常に後悔しております。



KORG Sigma Σ KP-30
https://www.vintagesynth.com/korg/sigma.php
プリセット式のアナログキーボードです。リード系の激烈な音色が出せます。全部重ねても厚い音にはならないようにできています。

KORG Lambda Λ ES-50
https://www.vintagesynth.com/korg/lambda.php
アナログ全ポリのプリセット型キーボードです。オルガンとストリングス系統の上品な音色。15kgと非常に重いです。2010年頃は 30,000円くらいで買えましたが、2022年は100,000~150,000円するようです。筆者は鍵盤をロクに引けませんがこの機材を手放したことを非常に後悔しております2。

KORG Delta Δ DL-50
https://www.vintagesynth.com/korg/delta.php
アナログ全ポリシンセです。ストリングスに特化した音色作りが可能です。音色のメモリ機能などという軟弱なものはありません。10kgとやや重いです。音色がイマイチなので今でも不人気です。30,000 ~ 40,000円程度

Δです、見た目はかなりカッコ良いです




YAMAHA TX802 FM TONE GENERATOR
https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/tx802/index.html
6オペレータのFM音源モジュールです。16音ポリの範囲で最大8パートのマルチティンバー音源のような使い方ができます。DX7とは違い音色のエディットがしやすくてかなり楽しめました。


behringer Deepmind 12D
アナログシンセサイザーを謳っていますがアナログ風デジタルシンセな気がしてなりません。古いシンセを触ってしまうとこのような機種は音の立ち上がりが一瞬遅くて気に入らないです。波形出力時に明らかに何か考えてます。正直ムカつきます。多機能でエフェクトも大量に内蔵されてお買い得シンセではありますが、筆者は好みの音色が全く作れず割と早めに触らなくなり売却しました。万能かもしれませんが触っていてつまらねえシンセの代表といえます。コスパは良いです。今更ですが音色メモリとMIDIがシンセサイザーをつまらなくする全ての元凶な気がします。



YAMAHA reface CP
https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/reface/features_cp.html
お手軽なプリセット式ミニ鍵盤キーボードです。内蔵エフェクトも搭載しており音色良し。なんと、裏技でグランドピアノの音が出せます。普通に入れておけばよいのに気が利かないですね。


YAMAHA reface DX
https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/reface/features_dx.html
お手軽なミニ鍵盤キーボードです。残念ながら4オペレータしかありません。音色の作成がTX802と比較してややめんどくさいです。内蔵エフェクト有。


YAMAHA PSS-140
FM音源のプリセットキーボードです。音色が強烈で耳にやさしくありません。チップチューン系です。

YAMAHA PSR-6
YAMAHA PSS-170
YAMAHA PSS-270

FM音源のプリセットキーボードです。いずれもYM2413 チップで全く同じ音色です。PSR-6はフルサイズなのでやたらとでかいです。値段の割にはお得感はあります。しかし、PSS-170と270はコンパクトで私の作曲時のお気に入りなので皆さんはあまり買わないでください。現在も数台手元に残してあります。Audio Animalsが無料のVSTを配布していました。

YAMAHA PSS-570
YAMAHA PSS-780

これもFM音源のプリセットキーボードです。音色がやや弱めでこちらは好みではありませんでした。少しシンセっぽいことが出来ます。

YAMAHAのポーターサウンドシリーズ
http://www.nurykabe.com/dump/docs/PSS/



お世話になった電子楽器の皆さんには新たなオーナーの元で成仏していただきたいものです。

さて、筆者のアナログシンセへの憧れは最後は音色作りすら放棄したFM音源の安いプリセットキーボードになってしまいました。
ARP Odysseyとか触ったら楽しそうな気がしますけど、気が向いたら買います。

しかし、途中のストリングス系のキーボードがきっかけで生楽器に興味を持ち、結果バンドネオンするに至ったので個人的には 1本の道でした。うーん、お許しください。

“さて、過去に所持していたシンセサイザーを供養” への 1 件のフィードバック

  1. 読み応えがありました。
    JUNO-106、Minimoog、SS-30、 KP-30、ES-50、DL-50、、当時は良さが分からなかったです。今はもったいないことしたなーとしみじみ思います。

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