外道です。
きわめて個人的な話ですが、筆者はバンドネオンを始めたての頃はアルゼンチンタンゴを気違いのように聴きまくっておりました。CDなんかポチりまくりです。
が、結局、文化とタンゴの様式美とスペイン語に全くなじめませんでした。
CDはお気に入り数枚を残してほぼ処分し、現在は完全スルーしております。
例えば、凄腕のバンドネオン奏者がおなじみのタンゴ曲を弾いていたりするとそれだけで嫌気がさします。
結果「あーあ、またこの曲かよ………..アンタも好きねえ….」みたいな感じです。
2万曲くらいあるにもかかわらずネタ被るんですよねタンゴの選曲って。しかも同じ人のアレンジだったりします、耳にタコができてしまいます。
「ラ・クンパルシータ」とか「アストル・ピアソラ」とか「レオポルド・フェデリコ」とかもういいんじゃないですかな?
それより新譜を出してくださいよ。
もうアルゼンチンタンゴなんか若い人は見向きもしませんよ。
アルゼンチンの若い人の大半はEDMやらヒップホップやらPopsに流れちゃってます、手遅れです。
実を言うと筆者はアルゼンチンタンゴにかなり不満があります。というか今まで我慢しすぎたものと思われます。
列挙しますので、笑って読んでいただきたいです。
これはネガティブキャンペーンではなく単なる個人的な感想ですが共感する方もいるはずです。(本当か?)
・演奏だけ聴きたいのに目の前でダンサーにグルグル踊られると妙に冷めてしまう。
・演奏だけ聴きたいのに熱い歌詞を巻き舌で歌われると妙に冷めてしまう。歌い方が演奏とズレたタイミングだと最高に冷めます。溜め過ぎ注意
・演奏を聴いた後に誰かが「ブラーヴォ(Bravo)!」と称賛の声を上げると素晴らしい演奏であっても妙に冷める。発したのが日本人であれば相当冷えます。こっちは余韻に浸りたいんです。
・アストル・ピアソラの曲でダンサーが踊っているのを見ると曲と動きが合ってなくて妙に冷める。
・演奏中にバーのオヤジが皿を洗う。ジャブジャブ水音が聞こえると冷める。そしてたまに手を滑らせて皿をシンクに落とす!
(これ、ジャズの店でもありがちなんですよ。筆者は演奏を大事にしない店には二度と行きません)
ま、いつまでも同じことやっててください。
あとここから先は筆者の独断と偏見なので間違った認識とは思いますが、なんというか「演奏家とタンゴDJ」、「演奏家とダンサー」がバラバラの事をしているような気がしています。同じ文化にも関わらずです。
そもそもミロンガ(社交場)でダンサーが踊りたい曲とタンゴDJや演奏家の選曲は良い感じなんでしょうか? 需要と供給はとれているんでしょうか。
例えば、ダンサーはタンゴDJに対し、
「なんでこの曲なんだ!あの曲流さんかいコラ」
「黄金時代の曲ばかりかけてんじゃねえよタコ」
「xx楽団の19xx年の演奏こそ至高!」
「もっとヴァルス(3拍子系の曲)かけれ」
「歌がない曲をかけれ」
みたいな不満があるような気がしてなりません。(いえ、絶対いるはずです)

また、ダンサーの方はプロの演奏家に対し、
「変なアレンジしてんじゃねえよコノヤロー」
「踊りにくいから即興演奏するんじゃねえ!ジャズじゃねえんだぞ」
みたいな不満があるように思われます。(筆者にはお見通しです)
ダンサーからしたら踊る自分が主役ですからわからなくもありませんがね。
ダンサーさんのこと考えて演奏したら、あえてBGM係に徹するくらいが丁度よいのかもしれません。
しかし、こだわりのある演奏家からしたらBGM扱いされたらたまったもんじゃありませんね。「生演奏じゃなくてCDかけて踊ってろ」って話です。恐ろしや!
一方でタンゴDJは、たまには珍しいレコードから録音した音源の自慢をしたかったりして。
いや、タンゴマニアなら当然でしょう。わかりますよ、SP盤とか最高ですよね!
でも、チリチリしてるから実際は流せなかったりして。

そんなことを気にしつつも普段は音質にはこだわっておらず 拾い物のmp3(128kbps)だったりするんじゃないですか?
アルゼンチンのラジオとかの。
ちゃんとWAVで流してますか?
mp3 多分それ音圧でダンサーにバレてます。
ただし、音質にこだわりたいからといって今さらレコードでDJするのはしんどいと思われます。大荷物は腰に悪いですよ!
今の時代はみんなパソコンでDJしてます。
HDDでなく今ならSSDという記憶媒体もありますしWAV形式でも問題ないですね。高音質でお願いします。
以上