外道です。
唐突ですが、バンドネオンという楽器はドイツ生まれです。
ドイツのカールスフェルト(Karlsfeld) という地方です。
19世紀終わり頃のカールスフェルトは時計、オルガン、おもちゃの製造が手工業で行われており、それらの伝統を継承する工場がバンドネオン製作のベースになっていたようです。
この楽器、元々は教会音楽の演奏やポルカなどの踊りの伴奏に使用されておりましたが、1910年頃からアルゼンチンタンゴの演奏に重宝されるようになり、トータルで30,000台近くがドイツで生産され、アルゼンチンに輸出となりました。
戦後 1945年頃にアルフレッドアーノルド(Alfred Arnold)という会社が解体され、以降しばらくの間、残党の方がやや低品質の楽器を生産して現在に至る。
という歴史があります。
(詳しい説明はこちらの記事 バンドネオンの歴史に就いて に書いています。)
アルゼンチンに輸出されたもののうち、様々な理由で日本に持ち込まれたものがアルゼンチンタンゴの演奏に適したビンテージのバンドネオンとして現在も日本国内で流通しており、重宝されております。
が、製造から90〜100年が経過しており演奏可能なコンディションを保つことのできるバンドネオンは少なくなっております。
ホント見かけなくなりました。
現在もドイツにはバンドネオン愛好家は居りますが、ドイツ国内ではさほど重要な楽器とはみなされておりません。シンセサイザーの方が盛んな気がします。(ヴァーモナ(VERMONA)、ウォルドルフ(Waldorf)、ドイプファー(Doepfer)など)
しかし、新品のバンドネオンを製作販売する業者はドイツをはじめとした各地に存在しており、それは旧式の物とは別の優れた点があります。
筆者はバンドネオン開始当初はビンテージバンドネオンを使用しておりましたが、新品のバンドネオンを自分で長年弾き込んでビンテージ楽器にする方向に頭を切り替えました。
バンドネオンといえばやはりアルゼンチンタンゴのイメージは強く、ビンテージのバンドネオンにこだわりたいところです。
が、筆者にはそのような考えはないです。
望み通りのビンテージバンドネオンは手に入らないからです。
ただ、バンドネオンをするからといってアルゼンチンタンゴに拘泥する必要はありません。
で、何を弾くのかという話題ですが、筆者は今は自作曲がとにかく弾きたいです。
DAWにMIDIデータを打ち込んで、Vst PluginよりWAV出力をしたのが下記になります。
難しいのは嫌なので、音数をなるべく少なくすることに力を入れています。
GEDO Mar – La Valse des Coquilles de Pistache (ピスタチオの殻のワルツ)
で、こちらが演奏動画です。
こんな曲でも弾けるとうれしいものです。
こちら下記 2曲はまだ練習中です。
簡単なはずですが、これがなかなか。
以上